「人に迷惑をかける」ということ

<無理心中?>介護疲れ…妻の首絞め83歳首つり 大阪

今朝のテレ朝のスーパーモーニング(だっけ)でも話題になってたことなんだけど。

「人に迷惑をかけないようにしなさい」と子供のころから親とか先生とかに言われて育ってきた人って多いと思うんだけど、それがかえって「他人に優しくない社会」を作ってるんじゃないのかな、と思う。なんかずっと前にもこの話を書いたような気がするけど。

たとえばこの夫婦なんかも、おそらくは他人に迷惑をかけまいと夫の方がひとりでいろんなものを抱え込みすぎちゃってのことだろう。こういう悲劇が生まれてしまう家族は、ほぼ例外なく周りから孤立し、自分たちだけで問題を解決しようとしてどうしようもなくなってしまうらしい。
そこのポイントについて、テレ朝的には、「行政が、近所が、もっと目を配ってあげるべき」というまとめになっていたし、「全ての行政サービスって、受けたいと思うひとが自分から申し出ないと何もしてくれないんですよね。そうじゃなくてもっと周りが気付いてあげないと」みたいなコメントもあった。
でもね。仮に誰か気付いた人が「大変でしょう」と手を差し伸べたとしても、その手を握ることができるのかどうか。まあそういう人もいるだろうけど、一方で、やっぱり少なくない人は「自分たちでなんとかするからほっといてくれ」って言うんじゃないだろうか。

阪神大震災の被災住宅での孤独死のときにも思ったんだけど、ある年令以上の人の中にしみついた「人に迷惑をかけてはいけない」という考え方は、おそらくものすごく強い。どうもそれが今となっては、足を引っ張ることになってる側面が少なくないと思う。

でもって一方では、というかもしかしたら表裏一体のことかもしれないけど、他人から迷惑をかけられたくない、という人も増えてるような気がする。まあだれだって他人からやたら迷惑をかけられるのは嬉しいはずないけど、でもなんかそれがやたらギスギスした余裕のない社会を作ってるんじゃなかろうか、とも思う。

「人に迷惑をかけない」こと、自らを律することの大事さっていうのは認めた上で、なんかこう、もちつもたれつというか、他人に助けを求めることをもうちょっと気軽に考えるとか、他人からの迷惑にもうちょっと寛容になるとか、「美しい国」にはそういうことが必要なんじゃないだろうか。
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by quix-que | 2007-04-16 17:50 | もの申したいこと


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