腎臓移植に関して。


がん患者からの移植追跡へ 病気腎で市立宇和島病院


最近ずっとmixi日記にばかり書いてたので、たまにはこっちに。
mixi日記には前に書いたんだけど、個人的には「生体腎移植」というやつは親族間であってもするべきじゃない、と思う。(禁止しろ、とは言わないが)

だって、腎臓もらったって一生もつわけじゃなくて早かれ遅かれ透析に戻るわけで、QOLの改善といったところで期間限定なわけだ。そういう、たかだか数年間QOLをちょっとよくするだけのために他人に「腎臓が片方になる」というリスクを負わせることに疑問をもたない人がいたら、それはごう慢で不遜だと思う。
前に病気腎のニュースに関連してテレビに出ていた人は、既に2回移植をうけたがいずれも長もちせず、現在は中国で移植の準備中、と語っていた。「またダメになったら何度でも移植を受けます」ともいっていた。率直に言って、いったい自分をどれほどのものだと思い上がっているのだろうか、と思った。


ドナーが健康な場合ならもちろん、もし仮に腎臓を病んでいたのだとしても、というか、だからこそ余計に、機能を(部分的にせよ)果たせるのであれば本人の体内で機能させるべきだし、ドナー体内においておくことのデメリットが大きいのであれば当然他人の体内にも入れるべきでない(レシピエント側は不健康な臓器を体内に入れる上に免疫抑制剤の副作用という二重のリスクを負うのだし)、と思う。
透析の医療費が槍玉にあげられることが多くて、移植を推進すればそのコストが抑えられる、という考え方はあるのかもしれないけど、でもドナー側のリスクやなんかやかを考えると、トータルで見てどっちが経済的か、というのは結構微妙なんじゃないだろうか。

でもって。生体腎移植に個人的に賛成できない理由のひとつには、「不公平」がある。まあ誰だって「そういう人がいるらしい」としか知らない人間よりは自分の顔見知りの人間のほうに感情移入して、そっちの苦痛を先にやわらげたいと考えてしまうだろうけど、移植にかかわる医者がそれでいいのか?という問題。死体腎を何年も待っている人が万単位でいることについてはどう思うのだろう。この一点だけでも、私は万波医師はまったく信頼に値しないと思う。

さらに言えば。家族から腎臓をもらったことでかえって家族関係がぎくしゃくしてしまうことも少なくないらしい。特に、親から子への移植の場合、親の恩着せが重荷になり子供が精神的に追い詰められるケースは実際のところかなり多いらしい。反対のケースでも提供できなかった親族が患者に負い目を感じてしまう、ということもある。

こんなことを書けるのも、自分が透析にそれほど(というかほとんど)辛さを感じていないからなのかもしれない。でもね、なんか最近、「透析患者」=金さえあれば海外で移植を受けたいと思ってる、とか「透析患者」=万波医師擁護、自分に臓器がまわってくるチャンスが多ければそれでヨシ、みたいな感じで紹介されることが多いんで、なんかちょっとイヤだな、と思う。

私は、腎臓はどう考えても提供できないけど、臓器提供意思表示カードには腎臓以外全部脳死で提供するほうにマルつけてある。
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by quix-que | 2007-04-08 16:20 | もの申したいこと


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