「とりあえず謝っとけ、みたいな」みたいな。

朝日新聞東京本社12版▲オピニオン『声』より。
南京で通じた「ごめんなさい」
高校非常勤講師 ○○○○
横浜市南区 53歳
 日中関係の難しさをみていて、1年前の体験を思い出しました。友人と4人で南京市を観光で訪れ、大虐殺記念館を見学しました。
 館内で日本語を話すとまずいので、やめておこうと事前に申し合わせていました。小学生ぐらいの子どもが次々と入館しました。私たちに同行していた通訳が言います。「子どもたちは日本人はひどいと言っている。日本が嫌いになって帰っていきますよ」
 このままでいいのかと思った私は、覚え立ての中国語で子どもたちにとっさに言いました。「私は日本人です。ご免なさい」
 女の子が進み出て私の目をじっと見つめ、話し始めます。「展示は過去のことです。あなたが悲しむことはありません」。「あなたの気持ちが通じたのよ」と通訳は喜んでくれました。
 日本は中国に反省とお詫びを表明しているといいますが、国民は痛みを感じているでしょうか。過去をきちんと受け止め、どう反映させるのかを近隣諸国民は注視していると思います。
 「過去のことです」という言葉は中国の人たちが発して初めて意味を持つと思いました。

 ちなみにこの投稿は今日の声の一番最初です。いや、なんつーか、南京大虐殺の信ぴょう性もさることながら(せめて当時の南京市民総数より少ない数にしておけばいいのに>中国側主張)、これって要するに、「相手をこれ以上怒らせないためにとりあえず謝っとけ」というのとどこが違うのん?
 過去の日本の政治家の謝罪とどれだけの違いがあるの? というか、はっきりいって、この人は「私は正しい歴史認識に従って謝罪できる『国際感覚のある人』だ」みたいな自意識なんだろうけれど、見方を変えれば、一国を代表する立場でもない、戦争の当事者であったこともない(年齢から考えてまだ生まれてないわけで)、責任を取らされる立場でない人の謝罪にどれだけの重みがあると思っているんだろう、みたいにしか思えないわけで。ぬぁにが「国民は痛みを感じているでしょうか」だよ。あなた自身はそこで頭さげて謝ったところでなんの痛痒も感じないからこそ謝れて、しかもそのことを得意げに新聞に投稿できるんではないですか?
 むしろ小泉の謝罪の方が(たとえ口先だけであっても)政治的な言質としてはるかに意味を持つ、と思う(一応書くけど、私は小泉のやってることはこれっぽっちも評価してないよ)。
 こういう小市民的なセンチメンタリズムに安直に酔ってるだけの恥ずかしい投稿を嬉々として(かどうかはわからないけど)冒頭に載せてしまう朝日の「声」ってナンなんだろうなあ、と思う。
 前にも書いたけど、第二次世界大戦についての日本の反省を一番はっきりとあらわしているのは、「ただの一人さえも戦闘行為によって殺していない」という事実それ自体だと思うし、(与党政治家の思惑とは逆に)憲法9条を「世界に誇れるもの」と感じ「改正すべきではない」と考えている国民が大多数を占めているということだったりすると思う。本当は外交がそういうことをちゃんと中国や韓国に知らせていくべきだし、政府がちゃんとやってくれないのならば、マスコミや草の根でそういうことを伝えていくべきだと思うのに、実際に草の根交流をやってる自称国際派の人たちがやってるのは中国だの韓国だのの言い分を鵜のみにして、ただ「ごめんなさい」してるだけ。そういうのは、波風をたてないように問題を先送りしてきた今までの政治家のやってきたこと(そのせいで余計にこじれているわけなんだが)となんの違いもないと思うんだが。
 というようなことをこの人に言ったところで多分通じないんだよなあ。

 さて、今日買ってきた3册「韓国人の歴史観(黒田勝弘)」「韓国併合への道(呉善花)」「中国はなぜ『反日』になったか(清水美和)」でも読むか。
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by quix-que | 2005-05-08 15:06 | どっちかというと外の話


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