閉鎖療法を試してみる。

 先週の水曜日のこと。
 10時すこし前、出勤したら「専務の名刺をつくっておいて下さい」とメモがあったので、EPSONのマット紙(厚口)を出して名刺をプリントアウトし、カッターで名刺サイズに裁断していた。ちなみに、その時点で会社にいたのは私ひとり。

「ん⋯⋯」


突然左手親指先に熱いような感触が。ふとみると、カッターの刃のちかくに指のかけらが(厚さ2mm弱、あずき粒程度のサイズ)。「やっちゃった⋯⋯」あわてて右手で左手親指を握り混む。そのころには最初の熱さが激痛に変わる。「いてぇ、いてぇよぉ」と叫ぶものの、会社には誰もいない(まあ逆に、他に誰かいたら叫んだりはしなかったんだろうけどね)。奇跡的というかなんというか、切っていた名刺にも床にも作業机にも一滴の血もこぼれていない。そのくらい素早く右手で傷口を押さえ込んだわけだ。
 だけどここで問題。ズキズキと脈打ちつつ激しく痛む左手親指と、それをしっかりと握りこんだ右手。止血のために傷口を心臓より上に持ち上げた体勢。つまり両手がふさがっていて、何もできないのだ。このまま誰かくるのを待つか。いや、すぐにくればいいけど、午後から出勤とかだったらどうしよう⋯⋯。いろんな考えがぐるぐる頭を巡った。
 幸いにも、というべきか、会社のとなりにコンビニがある(実にコンビニエンスだ)。左親指を右手で握ったままの状態で、左手の残りの指をつかいなんとか財布をバッグから取り出し、その財布を口にくわえて、左手でドアのノブをなんとかかんとか回して会社から出て、となりのコンビニに駆け込んだ。絆創膏を買うと、レジのおばさんが事情を察したらしく、箱をあけて貼ってくれた。これでやっと右手を左手から離すことができる。

 なんとかかんとか仕事をして(でも痛みではかどらなかった)、帰宅する。家にある絆創膏で手当てのやり直しをしようと思う。閉鎖療法の実践だ。しかし、はがれない(号泣)。痛くて剥がせないのだ。やむを得ず、傷のまわりの部分の絆創膏を切り取ってその上に別の絆創膏をはった。そのままの状態で(外側の絆創膏だけ張り替えて)土曜日まで過ごす。

 昨日、胃を決して傷口に癒着している部分ものをはがした。血と滲出液で固まった部分を切り取り、営利なナイフや針先を使っておそるおそる剥がす。なんとか剥がせたものの、やっぱり出血。痛いのを我慢しえ水で流し、そこへ白色ワセリンをぬったラップをペタッ。上からテープで止めていっちょあがり。

 傷口は乾燥させちゃだめ、かさぶた作っちゃだめ、消毒しちゃだめっていうのは最近それなりに普及しているんだけど、でも家族なんかは納得してくれないんだわ、これが。「指が腐っても自業自得だもんね」だってさ。
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by quix-que | 2005-01-23 15:20 | 生活ねた


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