つきつめると話がややこしくなるのは小泉の失策に起因してると思うわけだが。

 北朝鮮のラジオ放送によれば、「拉致問題に関して我が国は最大の誠意をもって応えているのに、日本の側が不誠実な対応はけしからん」ということらしい。
 どの口がそれをいうか、って気もするけど、でもよく考えると向こうの言うのももっともなんだよね。
 そもそも最初の小泉訪朝のとき、日本側の要求は拉致被害者を日本へ返せではなく拉致被害者に関する安否情報をよこせというものだったんだよね。平壌宣言もそれがベースになってると考えられます。ということは、少なくとも形式的な理屈の上では、拉致被害者の帰国被害者の子供達の来日帰国も、北朝鮮側から見れば平壌宣言にはないことを日本側が(理不尽にも)後から付け足して要求してきたことに対して我が国としては恩情と誠意をもって応え、譲歩してきたってことになってるんだと思う。彼等にとっての「事実」というのは金正日が「かくあるべき」と決めたことであり、彼等は彼等なりにその事実を日本側へきちんと伝えている、誠実な対応をしてきたと(多分本気で)思っていることだろう。
 もちろん、拉致は国家主権の一方的な侵害であり犯罪であり、現状復帰は交渉の必要もなく侵害した側が当然にしなければならない義務、というのが日本側の立場だし、おそらくごく普通の国際常識であろうと思う。しかしそのごく普通の常識が通用しないのがかの国であるわけで。
 これはもう、小泉政権最大の失策だろうと思う。かの国がマトモな常識の通用しない国であることを知らないわけでもあるまいに、なぜ最初から拉致被害者を日本へ返せと要求しなかったのか。しかも2度めの訪朝でも相変わらず要求は「安否情報」だし、しかも期限さえ明確に区切らず、調査の方法も向こう任せ。こんな「ある時払いの催促なし」みたいな気前のいい外交って、ものすごく国益を損なっていると思うのだけど。
それを小泉に指摘したところで、「じゃあ逆にお聞きしますが、小泉政権以外の誰が平壌へ行って直接金正日と話をしましたか?誰が拉致被害者やその家族を日本へ連れ戻せましたか?全部小泉政権がやったことじゃないですか」と開き直られるのがオチだけどね。
 一番可能性があるのは、日朝国交正常化交渉を円滑に進める為に北朝鮮政府の顔をたてておくみたいなことくらいしか思い付かないんだけど。でも、そこまでして国交正常化するメリットって何?
<拉致>来年3月期限、最後通告も 対北朝鮮で政府方針 | Excite エキサイト : ニュース
期限切り再回答を要求=政府、めぐみさん問題で | Excite エキサイト : ニュース
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by quix-que | 2004-12-11 19:52 | どっちかというと外の話


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