フィードバックがなされないことの恐さ。

 多分イラク3馬鹿人質事件のときに書いた(といってもこのブログではない)と思うんだけど、自分が批判されたり評価されたりすることから逃れることは不可能で、最終的には全ての言動(しなかった/言わなかったことも含めて)の責任は自分に対する評価という形で返ってくるのだ、というのは私が常に意識の一番根底に持っていることなのだけれど。
という意味において、イラクで人質になった人たちも「自己責任」は負わされている、と思います。彼等自身がたとえいかように自分自身を『正しいことをしている』と評価しようとも、他人からの評価はそれとは別であり、そういった批判から逃れるような特権は与えられていないってこと。

 世界には、批判や評価に晒されることを徹底的に免れている人がひとり、います。朝鮮民主主義人民共和国の金正日、その人です。
 もちろんかの国以外からはいろんな批判や評価(おおむね否定的な)を受けているわけですが、そのことは少なくとも表向きはかの国の人民には知らされない。当人は当然なんらかの形で知ってはいる筈だと思うものの、だからといってその否定的評価によって彼自身がなにかを負うことはないわけです。つまり、どのような言動を行おうともそこから無責任でいられる、ということです。

 で、何が言いたいのかというとですね。拉致問題に関してかの国の人たちが出してきた「調査資料」とやら。「この場所に住んでいた」とかいって建物の見取り図とか間取り図とか見せられて、それがなんらかの物証になるとは、ふつーは考えないと思うんですよ。死亡したとされる日の天候だの風向きだのを教えられても、「で?これが何か?」としか思わない。
 でも彼等はそれが証拠として意味を持つと考える、「新たに調査をしましたよほらこれだけの成果が」といってそれを平然ともってくる、その認識はいったいどこから来るのか、というのは、やっぱり鎖国に近い状態で批判や評価というフィードバックがなされないが故であろう、というのは想像に難くないのです。
考え方としては、そもそも北朝鮮側にハナから解決の意志がないから「バレるのを百も承知で嘘をついている」という可能性もあるだろうけれど、そうでなくて彼等は「本当にそれで通用する/うまくごまかせる」と信じているんじゃなかろうか、という気がする。

 以前に「世論が存在しない国の恐さ」ということを誰かが口にしていたのだけれど、北朝鮮という国の体制の一番恐ろしい部分は、なによりもこの、フィードバックがなされないということにある、と少なくとも私は思う。

 さて、突然に冒頭のイラクの人質の話に戻るのだけど、果たして彼等のまわりではフィードバックは正常に機能しているのだろうか? 彼等自身が独善に陥っていないかどうかを自らチェックすることができるのか。高遠さんや今井くんのまわりにいる人たちには、どうもそういうのが期待できないんだよなー。
 
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by quix-que | 2004-11-20 15:30 | どっちかというと外の話


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